怪我の功名・・・・あれ？

待て、怪我してないぞ（笑）。

２４時を過ぎるとお客さんはガタッと減ります。それでもロングの出安い時間帯なので、頑張るのですが、２時を過ぎるともうダメ。お客さんどころか通行人すらほとんど居ない状態です。その僅かなお客さんを多数のタクシーが取り合うサバイバル。あまりに成功率が低いので、方針を改め官僚を狙うことにしたんです。

現在は国会開催中。政府与党はバカの巣窟民主党。官僚の皆さんは深夜まで苦労の連続であろう事は充分に想像出来ます。つまり、そんな疲れ切った官僚を自宅まで送り、一気に運収アップを目指そうという、実に都合の良い考え方。新人がそう考えるなら、当然ベテランは・・・ｗ

で、２時を過ぎ霞ヶ関に向かったんです。そこで見たのは・・・・もはや美しいとすら感じるほどのタクシーの車列。省庁によって統一されたあんどんが並んでいたり、バラバラだったりするものの、どこもかしこも大行列。めげそうになる心を奮い立たせ、目指すは某省。そこにはうちの会社の付け場があり、並びさえすればなんとかなるだろうし、待っている間に先輩から色々聞き出せるかも知れない。しかし・・・凄い台数。いくら出庫が遅れ時間に余裕があると言っても、かなり心配になった訳です。

で、どうしようか迷いながらフラフラ走っていると、同じ会社の車に官僚が乗り込み、ナビの画面を見ながら何やら話し合っている模様。邪魔なのでその車を抜いて、車列の最後尾を目指そうか、あるいは逃げ出すか迷っていると、人が現れて手を挙げたんですよ。素早く周囲を確認すると、対象は私の車しかない。並んでいる人には悪いなぁと思いながらも、乗車拒否は出来ません（笑）。

素早く車を寄せ、お客さんGETだぜｗ　乗り込んできたお客さんは「中央高速に乗って××まで」と言うじゃありませんか！　遂にキタコレ。最近お目にかかれないで居た遠距離客じゃないですか。そこでまずは首都高だよなと思いながら、六本木通りを走っていけばランプがそのうちに出てくるよなと思い右折（すでに勘違い）。

でも良く良く考えてみると、近くに霞ヶ関ランプがある事を思い出し、お客さんに「霞ヶ関から乗った方がよろしいでしょうか」と尋ねると、「はい、それでお願いします」と言われ、とにかく六本木通りを内堀方向に向かい、Ｕターンかませば大丈夫だろう（まだ勘違い中）と、適当に右折（笑）。ナビの地図を見る限り問題なさそうだし。

で、六本木通りの上り線に出て、すぐの右側に内回り方向のランプを発見。よーし、少し先でＵターンだ・・・とホッとしていると（まだまだ勘違い中）、前方に外回り方向のランプを発見。ふ、騙されないぞ・・と思いながらランプにある行き先を見ると・・・北池袋・新宿とある。ふふん、俺が行きたいのは渋谷方向だぜ・・と思って気が付いたんですよ。

中央高速って渋谷線からだったっけ？

そう、中央高速は新宿線から入るんです（笑）。信号が赤で良かったｗｗｗｗｗ

一応念のために、「前方のランプから入るのでよろしいですよね」と確認すると、「はい、そうです」と言う事で、無事に首都高に乗る事が出来ましたｗ　いやぁ、いくら何でもあり得ないレベルの勘違い。

結果論ではあれど、お客さんを乗せてから高速に入るまで、まったく無駄のないルートを通った事になったのには驚くばかり。これも勘違いがなせる技なのかも知れませんな。まさか間違いが正解だったとは（笑）。

今後はもっと慎重にコースを考えなくては。

つーか、最初からナビを使ってしまえば良かったのかもｗ

お客さんを無事に送り届けてから、もう一回霞ヶ関に戻ってみると、うちの会社の車列は確認出来るだけでも２０台は並んでいる。残り時間を考えると明らかに無理。今度はさっさと逃げ出しましたよ（笑）。

次回からどうしようかなぁ。