祭りに乗り損ねた

突如として発生した『ＪＲ停止祭り』。残念ながら上手く乗る事は出来ませんでした。

まず同僚から「東横線が止まっているらしい」と言う情報を入手。その時点までの運収が悲惨を極めていた私は、藁にも縋る思いでそれに賭ける決意をする。東横線なら駒沢通りかな・・・と当たりを付けていざ出陣(笑)。

しかし、世の中不思議なもので、駒沢通りに行く前に、何時もの場所でお客さんＧＥＴ→渋谷の道玄坂へ。そしてそこへ行く過程で見たのは・・・・数多くのお客さんがタクシーを捕まえようと右往左往する姿。空車のタクシーはほとんど見られない。あっても渋谷駅へ向かう上り方向の車だけだ。お客さんが沢山居る下り方向には皆無と言って良いくらい空車は居ない。

そこで当初の予定を変更して、お客さんを降ろしたら六本木通りへ。六本木通りは入ってすぐのところに青山通りへと入る、Ｕターン路みたいなのがある。実は玉川通りからだと明治通りへの右折が出来ない。どうしても右折をしたい時に六本木通りと青山通りを使って、間接的に右折を実現するための通路になっているのだ。
今回はそれを利用してＵターン。玉川通りへと進行し、お客さんをＧＥＴしようとしたのだ。

しかし、思いも掛けない事態になってしまい、予定は未定へ(笑)。何故ならまだ六本木通りに居る間にお客さんがこちらを探して乗り込んで来ちゃったんですよ。（玉川通り→六本木通り→青山通り→六本木通り・・ここでお客さんＧＥＴ）

お客さん曰く、「タクシーが居ない。いったいどうしたんだ？」だそうで。この時点では東横線の運転見合わせしか知らない私は「東横線で人身事故があったらしいですよ。」としか答えられなかった。むしろお客さんから山手線運転見合わせの情報をここで得る。これはチャンスですよ。遠距離のお客さんが沢山居るはず。

しかし、思い掛けない理由でチャンスは消滅してしまった。それは山手通りの大渋滞。普段は客待ちをしているはずのタクシーまで実車で走り回っているところに、毎度お馴染みの年度末工事が重なって車が動かない。役人ってバカですよ。旧山手と山手の４車線を１車線にするのだから。そりゃ動く訳無い罠。「何時もの倍は掛かった（料金の話し）」とお客さんには怒られるし。もちろん私が悪い訳ではないので、しっかり料金は貰いましたが。

一方で私は最大のチャンスを逃してしまった訳です。お客さんを送って渋谷に戻ってきた時には、普段通りの渋谷に戻っていましたから。渋滞にハマって浪費した時間は致命的だった訳です。

さてどうするか。玉川通りは空車が溢れており、望み薄。そこで旧山手から駒沢通りに移動してみたところ、下り方向に向かう空車が居ない事を確認。もしかしたら・・・と思い、下り方向に向かうと、すぐにカップルをＧＥＴ。１人は近くだったものの、もう１人はなんと練馬区方面。大変美味しゅうございました。さらに都心方面に戻る途中で荒川区へ行くお客さんをＧＥＴ。そしてまたまた都心方面へ戻る途中で豊島区へ行くお客さんをＧＥＴ。

こんな事もあるんですねぇ。朝から夕方までの悲惨な状況が信じられませんよ。もっとも朝から夕方までが調子良かったら、運収は凄い事になっていたでしょうね。残念ながら『そこそこ』レベルで終わってしまいましたよ。

今回の反省点は情報収集が甘かった事。東横線が止まっている事しか知らなかったので、渋谷で勝負を考えたけど、ＪＲの埼京線や湘南新宿ライン、そして山手線が止まっていると知っていれば、池袋に行ったのに。池袋は止まっている路線しかＪＲが無い上に、私鉄は埼京線の川越と東上線の川越が一致するくらいで、振替輸送にも限界がある。地下鉄だと丸ノ内線で東京に出られるけど時間が掛かる。なので大宮などへ帰るお客さんを乗せられると思うんですよ。

新宿だと中央線の快速で東京にすぐ出られるし、渋谷は新宿が近い。大崎は臨海線で大井町に出て京浜東北線が使える・・・・・・・・・

とまぁ、タクシーの世界は奥が深いですね。

JR時刻表 2010年 03月号 [雑誌]

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• 出版社/メーカー: 交通新聞社
• 発売日: 2010/02/25
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